式場内のテーブル配置

【くし形】

席次表は式場によっても違いますが一般的にはちらし形とくし形がメインでしょう。 レストランやゲストハウスで披露宴を行う場合はそれ以外の形状、ど真ん中に新郎新婦の席を設けるなど大胆なスタイルも提案されますが、 ホテルや専門式場だとこの2種類のどちらかを応用させた席次になります。 くし形は長テーブルを縦に並べるスタイルで、ゲストは向かい合うように座りますが背面に新郎新婦がいてはお話になりませんので テーブルの短い辺が新郎新婦の方を向くようにセッティングされます。 もしこうではない向きでゲストの方々に着席してもらうと、約半数は首を180度回転させなければ 壇上で着飾った花婿と純白のドレスを纏った花嫁の姿を拝むことが出来なくなってしまうので、 平等に全てのゲスト様に90度首を捻ってもらうよう縦の向きに統一しています。 0度OR180度だと不公平ですし、かといって180度の席を無人にすると非効率なばかりか近くの人とお喋りするのに制約が出てきてしまいます。 テーブルの端に座った人は話し相手が隣の1人しか見つからず、その方がお手洗いに行ってしまったら口を閉ざすしかありません。 なのでくし形では縦方向が原則で、これなら大人数のゲストにも対応出来てそこそこ新郎新婦の晴れ姿も見やすくてグッドです。

【ちらし形】

ちらし形は長テーブルではなく丸テーブルを結婚式場のあちこちに設置しますが、向きは気にしなくても良いのでテーブルを運ぶ人の手間はその分少なくなります。 楕円形ならいざ知らず正真正銘の円形なら縦も横も関係ないので、どんな向きに置いても座る位置さえ調整すれば 新郎新婦に背中を向けるゲストの発生を防ぐことができる優れものとして、式場のスタッフも絶賛しています。 隣同士のゲストはもちろん、極端に大きな丸でなければ向かい側のゲストとも歓談しやすいので会話を楽しんでもらうにもうってつけでしょう。

【相席の配慮】

席次を決める際には可能な限り同じテーブルに親しそうなゲストを集めるようにしますが、それは話し相手がいなくてひとりぼっちで寂しい思いをさせないためで、 「このテーブル会った事もない人だらけでとても寛げないよ、手酌で飲もう」とボッチにさせない配慮です。 どうにも人数の都合で組み合わせがいまくいかない場合は、せめて年齢の近い人同士でまとめたり共通の話題を有していそうな人種で固めるのもありでしょう。 両家それぞれのゲストを同じテーブルに座らせるのもなるべく避けたいことですが、人数調整がうまくいかずにやむを得ず、というのなら やはりきっかけさえあれば友達以上恋人未満になれそうな組み合わせを考えましょう。 20歳で読書と音楽鑑賞が趣味というおとなしい女性と60歳で競艇と競輪が趣味の男性を隣同士にしたら会話が弾むわけがありません。 「そんなことはわからない、両方独身だし今日の出会いをきっかけに仲良くなってお付き合いをするかもしれないじゃないか」と言うかもしれませんが、 その可能性はかなり低く分の悪いギャンブルです。 ここは挑戦をする場面ではありませんし、無難な選択を尊重して最悪の事態を避けることを優先させましょう。 そのせいで1組のカップルの誕生が夢で終わるとしてもあなたの責任ではないし、縁がなかっただけのことなので気に病むこともありません。

【上座のルール】

また同じテーブル内でも新郎新婦に近い位置を上座とするルールは有効で、特に長テーブルはゲスト側も気にしてしまうポイントなので 席次を決める際には抜かりなく計算して、みんなが納得する配置にしましょう。 同一テーブルでも真正面の最前列に近いほど上座となり、後ろ側や横側になるほど下座の扱いになります。 このようにテーブルの配置と席次も考えなければならないことが多いので、相談できる年配者がいるならアドバイスを戴きながら決めていきましょう。

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