【肩書き表記のマナー】
席次表の肩書きは新郎新婦との関係を明確に表現するもので、誰が見ても一目瞭然なよう独創的な肩書きの使用は控えて、
結婚式場にいる方が誤解しないよう分かりやすく表記しなければなりません。
あまり説明っぽく長々としても良くないので、1行には10文字ほどで2行以内に収まるようにまとめましょう。
あまり突飛な言葉は使わず、基本に忠実に一般的な文言を使用します。
新郎新婦と同じような関係なら両家のゲストでも統一させ、新郎側の友人が「新郎友人」なら新婦側も「新婦知人」ではなく「新婦友人」とします。
当人以外から見てもどんな立場で招待されたのかわかりやすく、そして本人を不快にさせず「うんうん」と頷かせるような素敵な肩書きを用意しましょう。
仕事関係のゲストなら名刺を参考にして会社名や役職・部署名を使います。
上司にあたる方なら社名・部署・役職を、役職の無い方なら社名と部署だけで。
その方が会社をすでに退社している場合は「会社元上司」、新郎新婦が退社している場合は「元会社上司」になります。
これは少しややこしいので元の位置に注意して下さい。
会社の先輩や同期はそのまま「先輩」「同期」で、後輩は「後輩」ではなくゲストという立場を尊重して「同僚」と表現しましょう。
「同僚」と「同期」は意味さえ間違って使わなければどちらを使用してもオッケーですが、新郎と新婦でしっかり統一しておくことも忘れずに。
退社している場合は上司と同じように元を付けますが、どこに付けるのか間違えては違う立場の人と混同されますので要注意です。
新郎側はそんなに多くいないでしょうが新婦側は結婚式場にゲストを招待する当日、自分が寿退社をしているケースも予想されますから
会社関係の方はほとんど「元」を付けることになるかもしれません。
また女性の方が転職の機会も多いので、間違いの肩書きを使わないように細心の注意で席次表の作成に臨みましょう。
新婦が退社している場合は「元会社同期」あるいは「元会社同僚」で、ゲストが退社している場合は「会社元同期」あるいは「会社元同僚」です。
ゲストの何割かは会社関係になるでしょうからこれを覚えておけば数割はクリア出来たも同然なので、日を引き締めてチェックしましょう。
【注意すべき肩書き】
ただし注意すべき点に病院や役場を会社とはしないことがあります。
妙齢の歯科助手さんが上司の歯科医師を結婚式に招待する場合、「元会社上司」とはせずに「元職場上司」となります。
どちらでもふたりの関係は同じようなものですが、歯医者さんを会社と呼ぶのはいささかおかしいのでは?ということです。
同様に役場も会社や企業とは違いますので職場という言葉を使います。
会社は違えどお世話になった方、学校の先生などは「恩師」になります。
新郎の小学生時代の担任の先生なら「新郎小学恩師」あるいは「新郎恩人」といった具合で、塾や習い事の先生も同じく恩師です。
会社関係との違いは過去にお世話になっていたから「元恩師」とはならず、こんな肩書きにしたら相手にとても失礼になります。
いつまで経っても恩師は恩師なので、余計な「元」はつけてはいけません。
逆に現在進行形の先生は「恩師」ではなく、「師匠」なんかが響きも良くて喜ばれるのではないでしょうか。
師匠と呼ばれて嫌な顔をする人はいませんし、これから結婚しようとしている年齢の新郎新婦を教育している立場の方なら結構呼ばれ慣れているかもしれません。
とにかく注意すべき点は今の先生なのか過去の先生なのかということで、どちらになるか自分では判別不能なら誰かに相談して教わりましょう。
結婚式場のスタッフならそのあたりの肩書きにも詳しいはずです。